2022年12月
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 第20巻・第12号/通巻234号11とは、背筋も凍るホラー。対抗できるのは陰陽師か、はたまたエクソシストか―。◆閑話休題―。急激な物価高に多くの国民が喘ぐ中、NHKの『クロ現』が「送料無料」をキーワードに物流業界の実態を特集していました。ドライバーさんたちは時間に縛られ、荷積み・荷下ろしも無償、高速代なしという過酷な労働条件に加えて、荷主からは運賃をケチられ…。そうとは知らず消費者は「無料」に飛びついているわけです。◆考えてみれば多くの通販番組で定価を大きく割って「1万円引き」とか「半額以下」と謳ったうえ「送料無料」と添えていますが、無料な訳ないでしょうに。もし配送業者をタダ働きさせているなら大問題!。そうでないなら「送料は小社が負担します」と言った方がいいのでは?◆それに「半額以下」と何日も何回も、各民放で放送し続けているということは、「半額以下」が通常価格なわけで、最初からその「適正価格」で売ればいいのに…。裏を返せば「激安」を謳えば客が飛びつく―という、安っぽい商法だと感じます。◆以前にも書いたように、中小の製造業や小売業などが適正な原材料費・仕入れ値と諸経費、賃金、持続可能な経営に必要な利益を乗せて定価を提示できる世間の“共通認識”が確立すればいいのですが…。キーワードは「皆んな明朗会計で」!◆ボーナスとか賃上げとか世間は賑やかですが、小生のような個人事業主やフリーランスの人には縁のない話。苦しい時には歯を食いしばって突き進むしかないのです。ここでへこたれていては未来はありません。【良】令和4年12月号 ●2022年12月1日発行

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