2023年5月
12/22

〔1971年=英作品/103分◆マーク・レスター&トレイシー・ハイド主演〕 この作品は1971年8月14日(土)に広島ピカデリー劇場で公開され若者たちを魅了した。何を隠そう大学に入ったばかりの筆者もその一人で、何度も観た。 ロンドンの学校(日本で言えば中学くらい)が舞台。お坊ちゃまのダニエル(マーク・レスター)は何故かガキ大将のトム(ジャック・ワイルド)と仲良くなり、放課後は一緒に遊び回っている。ある日バレエの授業を受けている女子の中に可愛いメロディ(トレイシー・ハイド)を見つけて一目惚れ。家庭環境の違う二人だが、やがて幼いデートを重ね、ずっと一緒にいたいからと「結婚」を宣言する。「いつ?」「両親くらいになってかな」「そんなに待ってたら退屈な大人になっちゃうよ」「大人になると何もかも分かり過ぎて疲れちゃうのかもね…」そんな台詞の中に子供から大人になりかける頃のピュアな愛情が溢れる。12Melody スタッフが凄い!。後に『ミッドナイト・エクスプレス』や『炎のランナー』『キリング・フィールド』などを製作した大物デビッド・パットナム、『ダウンタウン物語』『ミッドナイト…』『エビータ』などを監督した鬼才アラン・パーカーが脚本を担当。共に当時は20代後半だった。 ビー・ジーズの曲を気に入ったパットナムが使用権を手に入れ、その曲をイメージしてパーカーが原案と脚本を書いた。曲はどれも素敵だが、デートの場面に流れる『若葉のころ』(原題 First of May=5月の初め/なので今月号に)が心地よかった。今の若者諸君!これが本当の「純愛」だよ。 公開から15年後、『キリング…』のキャンペーンで広島スカラ座を訪れたパットナムにメロディ愛を伝えると、満面の笑顔でポスターにサインしてくれた(上の写真)File No.65『小さな恋のメロディ』

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る