2023年5月
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塞がりになった役者たちの〝自伝〟を映画化した『ある役者達の風景』が5月12日から八丁座で上映される。0円・撮影半日で撮った短編映画がNHKや週刊誌でも取り上げられて反響を呼び、仲間たちの協力を得て長編として撮り直したもの。なり収入は激減。生活費も困るが、何より生き甲斐を奪われたことから意気消沈の日々なのが辛い。そこで仲間に声をかけて自主公演しようとするが、大半は尻込みする。草野とおるとの三人で、とりあえず河川敷に集まって芝居の稽古に励むが、不審者と通報されて警官が駆けつけるなど苦難の連続…。それでもコロナ禍で苦境に追い込まれ八方三年前、役者三人が集まり制作費役者の大谷亮介は頭を抱えていた。コロナで仕事は中止に大谷の思いに賛同した中西良太、「こんな時代だからこそ演劇が必要とされるんだ!」と奮起、小劇場の協力も得て遂に舞台の幕が上がる。しかし、ステージでボヤ騒ぎを起こしたうえ、政府から緊急事態宣言が発令されたため公演は初日で中止の憂き目に。落胆した三人は居酒屋で慰め合うが、店の大将も暗い表情で窮状をボヤくのだった。そんな時に仲間の言葉がヒントになり、大谷は斬新な〝舞台〟を思い付く…。で哀しい風刺が融合し、見事な作品が出来るのだ。面白い!  役者魂と熟練の芝居が集うとこんなにも痛快な笑いと痛烈〔良〕 入場料金は大人・大学生1,300円、シニア(60歳以上)1,100円、高校生以下1,000円広島出身の沖正人監督★5月12日(金)・13日(土)の上映後に舞台挨拶!インタビューインタビュー広島出身原案主演快作『ある役者達の風景』の沖正人監督・ 中西良太   二コロナが奪った人生舞台役者魂で自助共助再生5月に八丁座で上映!

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