4◆久しぶりに府中中学校のクラスメイトが集まりました。目的は、亡き恩師・金子一士先生の“墓前”に御無沙汰のお詫びをすること、その後に「献杯」することです。◆金子先生は教職を退かれた後、広島県被団協の理事長に就かれて核兵器廃絶に向け声を上げられていました。被団協は二つあって、ニュースでは「もうひとつの…」と冠を付けられる、要は共産党系の団体です。教壇では決して共産主義の話などはされず、社会科では人類の歩んできた歴史を通して「君たちが将来どう生きるべきか考えることが大切」と諭されたのです。だから尊敬できたのです。“墓前”と記しましたが、無宗教のため“慰霊碑”(写真左下)で、戒名の代わりに「人類と核兵器は共存しない」と彫ってあります。◆実は、10月10日ごろに伺う予定でしたが、小生の都合で日延べし18日に行くことに。これは「虫の知らせ」なのか「ノーベル平和賞」の吉報が11日にあり、翌12日付けの新聞と少し大きめの花束を買い求めてお供えできました。御流れの杯を皆んなで廻し飲み―。◆来年の撮影に向けて鋭意準備中の映画『広島の二人』に被爆二世としての思いを込めて応援企画に全力投球しています―とも報告、完成したら世界に向けて「人類と核兵器は共存しない」と訴えますと誓い、手を合わせました。◆それから2週間ほどして今度は急な訃報が届きました。テレビやラジオで大活躍した広島ローカル
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