撮れた。すると「明日はもっと…」と聞いて翌日も4時起きで現場へ。これも一発OK。だが、さらに翌日が最高かもと言われて三回目の一発本番OK。いささか疲れたが、逆に〝父娘〟もスタッフも「力が抜けて自然体で撮れたので良かった」と。ことほど左様に、ワンシーン、ワン二 した―と連絡があった時、そこには並々ならぬ熱量と満足感、自信などが感じられた。中国地方先行公開の前にキャンペーンで来広されるとの知らせを受け、前夜に一席設けて、錦織監督、安川唯史プロデューサー、そして映画初主演の甲本雅裕さんをお迎えし、製作裏話などを…。筆者がインタビュアーを務めさせていただいている「ちゅピCOM」の番組『シネナビ』にご出演いただき作品への思いをたっぷり伺った。監督に振った。それは、冒頭の朝日に照らされて黄金色に輝く高津川の川面と、主人公の父娘が早朝の戸外で話し合う時の背景の雲海。すると錦織監督は、主人公が営む山の牧場として借りた牧場の社長が「明日は綺麗な雲海が見られますよ」というので早朝にセッティングして見事に錦織良成監督から『高津川』が完成翌日は完成披露記者会見に加え、印象的だったシーンの感想を錦織完成会見で錦織良成監督(左)の演出について「役者たちを信頼してもらってるのでそれに応えた」と語る主演の甲本雅裕〔2019年11月7日=八丁座カフェで〕特集特集=広島キャンペーン回顧録=錦織良成監督の足跡 〔9〕雑談の後にポツリ語ったヒロシマを撮りたい…」
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